VentureNow 代表竹内によるスカイライト代表羽物氏へのインタビュー

【第1回】スカイライト コンサルティングと「起業チャレンジ」
「起業チャレンジ」は、スカイライト コンサルティングが主催しています。まずは、スカイライト コンサルティングがどんな会社なのかが語られ、「起業チャレンジ」開催のきっかけに触れていきます。
スカイライト コンサルティングという会社
今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いきなりですが、コンサルティング会社であるスカイライト コンサルティングが「起業チャレンジ」をやるのはなぜでしょう?
我々スカイライト コンサルティングは、コンサルティングの会社なんですが、コンサルティングということで、何をやっているかと言ったら、企業や何かの団体が問題があるところを解決しましょう、あるいは、新しいことをやっていくというお手伝いをしましょうというビジネスをやってます。
コンサルティング会社は、通常、コンサルタントの時間を提供するというのがビジネスなんだけど、「何かを新しく始める」「何かを変える」ことに対する支援を行うことが我々の役目だと考えたとき、それ以外にもいろいろな方法がありうるんじゃないかと。それらを組み合わせていって、ビジネスをエンハンスするというんですかね、新しく作ったり、広げたりするということをしていくのが我々の目標とすることなんだと思っています。
そういう目標をスタートアップとかベンチャーにあてはめてみると、コンサルタントが支援する以前に、まずお金が必要だよね、と。とすると、ベンチャー投資みたいなのも必要になります。ちょっとずつ前々からそういう取組はやってたんですね。
あ、既にやってたんですか。ファンドを組まれてですか?
いえ、ファンドは組まずに、プリンシパルで。アーリー、ミドル、レイターくらい、それぞれ1社ずつくらいしたことがあります。
スカイライト自身もベンチャーとして創業されてますよね?
そうですね。一緒にやろうぜなんて言って、みんな集まったという経緯があって、2000年に始めました。ちょうど10年前ですね。
創業メンバーはみなさんコンサルティング会社出身ですよね?
はい。あんまりよく分かってなかったんですよね。起業するとか。会社を経営するとか。でも、自分たちらしいコンサルティング会社って出来るんじゃないかな、と。当時は、ネットバブルでしたしね(笑)
でも、コンサルティングなんで、ITとは違いますよね?
ITを利用したコンサルティングっていうのが我々の強みではあったんで。みんなシステム開発のプロジェクトを何個もやったような人間たちが集まっていましたし。そうすれば何とかなるんじゃねぇの?と。いま考えると、妄想ですね(笑)
最初は結構、軽くやってた感じですか?
いや、軽かったですね。ぶっちゃけ、まあ失敗しても、何か仕事はあるだろうと(笑)
最初のクライアント探しは一から、もしくは、ゼロからですよね?大変なこととかなかったですか。見込みはあったんですか?
見込みは全然なくって、営業資産もあんまりなかったですから、「こういう会社始めたんです。何かあったらお願いします」っていうのから始めましたね。最初は、やっぱり不安でしたね。しばらくしてまとまった仕事が入ったので数字的には一息つきましたけど。でも、その仕事が終わったらまたなくなっちゃう。5年くらい経って、ようやく安定してお客さんができたかな、と。
いま資本にはトランスコスモスさんが入っていらっしゃいますが、エグジットというのは考えていないんですか。
いま明確にこうしましょうというのはないですね。
ぼくらはネットバブルの頃に出来たんで、当然、IPOできたらっていうのは考えていたんですけど、ちゃんといい形でしないと、創業する以上に上場するのは大変だなというのが分かってきたんで。否定はしないですけど、絶対しますともいえないかと。その辺は、柔軟に考えています。
「起業チャレンジ」を始めたきっかけ
さて、「起業チャレンジ」なんですけど、なんでやろうと思われたんですか?
今回4回目なんですけど、松山太河さんと、英治出版さんの関係で会って、近くの飲み屋で飲んでたですよ。飲んでたら、太河さんがいま一番成功しているVCがあるんだ、ととうとうと語りだしたんですね。Paul Grahamが始めたY Combinatorというんですが、少額の投資でスタートアップを支援します、と。チームで組んで、数千ドルくらい。学生や若い人にとってはバイト感覚でやれるんです、と。
なぜ若い人がいいのかというと、生きていくためのコストが少ないから投下コストが低くて済みますよね。30半ばや40代になって家族をかかえている人の起業はコストがかかって、掛け率があがってしまう。また若い人なら万が一失敗してもいい勉強だったって終わるでしょ。また、そこで投資したり、支援したりするのも縁ですから、それだけやる気のある人たちだったら、関係を作っておくのは先々を考えると我々にとっても良いはずだ、と。
そんなような話を聞いて、それ面白いからやってみようというのがきっかけですね。
それはベンチャーキャピタリストをやってみたい願望みたいなのがあったんですか?
ありましたね。先ほどお話しした通り、スカイライトとして、いくつか投資はしてましたし。
「起業チャレンジ」に関しては、そこからいろいろと検討していきました。いくらくらいの賞金がいいかとか。先ほどの話からすると、やはり若者がいいんだろうから、20代限定にしようとか。また、やはりチームを組んだ方がいいんじゃないかとか、ですね。
チームに関して言えば、スカイライトの創業の経験もあるんですが、それぞれ得意・不得意があって、カバーし合いながら、共通の目標っていうか、理念を満たして行くにはどうすればいいのか、というところで、一体になれた。そういう良いチームを作れると成功確率が高いでしょ、と。
そこは、自らの経験からなんですね。
経験ですね。実際は、根拠やデータのようなものは分からないんですが(笑)、でもまあ結果的にスカイライトも10年持ったんで、そうすれば生き残るって確率は上げたのかもしれないですね。
- 【第1回】スカイライト コンサルティングと「起業チャレンジ」
- 【第2回】「起業チャレンジ」の特徴とは?
- 【第3回】「起業する」ということ
- 【第4回】「起業チャレンジ」を続ける意義
- 【最終回】起業をとりまく環境
Profile
羽物 俊樹(ハブツ トシキ)スカイライト コンサルティング株式会社 代表取締役。英治出版株式会社 社外取締役。
慶應義塾大学理工学研究科修士課程を修了。アンダーセン・コンサルティング(現・アクセンチュア)を経て、2000年、同志数名と共にビジネスコンサルティングを手がけるスカイライト コンサルティングを創業。現在では100名以上のコンサルタントが在籍し、事業領域を拡大している。同社でプロフェッショナル人材の育成に尽力し、訳書には『選ばれるプロフェッショナル』(2009年、英治出版)がある。週末には、地元小学校のサッカーチームの監督としても活躍。
